TBSビジョンにはいろんな人がいます。番組ディレクター・プロデューサーだけでなく、業界でいち早く4Kや8K映像を手がけた最先端映像のエキスパートもいます。ドラマの広報活動する人もいればイベントプロデューサーもいます。映画監督だっています。実はTBSテレビのあの芸能デスクもTBSビジョンの社員です。つまり、TBSビジョンはいろんな人があらゆるメディアを通して情報を、感動を、皆さんに伝えようと努力している会社なのです。今回は5人の社員にTBSビジョンでの仕事のやりがいと会社について聞いてみました。
番組アシスタントディレクター
TBSテレビ『ジョブチューン ~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』担当
子供の頃からお笑いや音楽番組が大好きだったので、テレビに携わることが出来て毎日が夢のよう…なんて思う暇がないくらい、ハラハラドキドキの毎日です(笑)
バラエティ番組の制作って毎回必ず違った問題が起こるんですよ。もう、いやでも瞬発力や柔軟に対応する力をつけさせられますね。
僕のやっている『ジョブチューン』という番組は、あらゆる職業の人にその仕事の裏側を“ぶっちゃけ”ていただく番組なんですが、この番組をやっているおかげで普通だったら出会う事のできない方々とお仕事ができて本当に貴重な経験をさせていただいています。
職業の裏側をひき出すためには、実際に取材相手にお会いして、じっくりお話をうかがい相手の方を理解しないと、聞きだせない。時間と労力を使う作業ですが、そこからしか誰も知らない職業のヒミツはみつかりません。
いまや検索すればなんでもわかる世の中ですが、テレビの世界には、ネットにはないリアルな出会いや深い人とのつながりを感じる機会が沢山あります。そんなワクワクドキドキな毎日が本当に楽しいです。
僕はこの会社入ってまだ1年なんですけど、研修では初めてついた番組が『新・情報7days ニュースキャスター』で、その後配属されたのがこの『ジョブチューン』なんです。こんなに早く全国放送のゴールデン番組に携われたのはこの会社だったからだと思うんです。
テレビは、伝え方ひとつで見ている人を楽しませたり、お腹を空かせたりすることが出来るじゃないですか。しかも幅広い世代に伝えることができる。大きな番組に携わるのは、大変な事もあるけれども、放送されて、友達や親戚のオバちゃんから、「面白かったね」とかいう話を聞くと、この仕事をしていてよかったと思います。
番組アシスタントディレクター/番組ディレクター
TBSテレビ『EARTH Lab ~次の100年を考える~』 他 担当
新卒入社して4年、今はADとディレクターの両方をしています。特番ではチーフAD、ミニ枠と30分のトーク番組ではディレクターとして働き、今後は報道の特番でディレクターをします。取材させてもらった人たちが世の中に発信したいと願っていることと、自分の思いが合致して、相乗効果で映像ができたときが、とてもやりがいを感じる瞬間です。それをどのくらい多くの人に共感してもらえるかと、毎回ドキドキしながらオンエアを迎えています。
自分の幅がグイグイ広がります。私は、高校時代からドキュメンタリーの魅力にハマり、ドキュメンタリーの制作に携わりたいという強い希望を持って入社しました。自分はバラエティー向きではないと思い込んでいました。しかし、入社したらそんな選り好みはできません。情報、報道、バラエティー、トーク番組、旅番組、料理ものなど…次々と与えられる仕事を、しかもいくつもかけもちで、夢中でこなしてきた感じです。そして今、振り返ってみると、多様なジャンルの番組に携わり、常に新たな挑戦を続けてきたことは、今の私を作る大きな財産になっています。新たな挑戦が続く日々は不安の連続ですが、「今度はこれをやってみろ」と、挑戦のステップを用意してくれる上司の、育ててやろうという愛情(?)を時々感じながら働けることは幸せだと思っています。そして、やり遂げた後は、ほぼ毎回、やってよかったと思えます。頑張るだけ、チャンスが与えられる、壁にぶち当たって途方にくれたりすれば、親身に相談に乗ってもらえる心優しい先輩や上司がいる、そしていつか新しい自分に出会える、TBSビジョンはそんな会社だと思います。
番組ディレクター
2012年入社
現在、MBS『サワコの朝』、TBSテレビ『世界遺産』演出担当
5年前に経験者採用で入社したんですけど、つぎの年にいきなり上司から「やってみるか?世界遺産のディレクター」と言われました。嬉しかったのですが。反面、「イヤだ」という気持ちも正直ありました。「ミヤグチはどんなもの作るんだろう」という周囲の目もあるし、『世界遺産』はTBSビジョンでしか制作していない番組ですから、手がけたいと思っても実際にできる人はごく僅か。それらが大きなプレッシャーになっていました。もちろん引き受けましたけどね。結果、ビジョンだからこそできた大切な経験でした。
プレッシャーはあっても、気負い過ぎないようにしようと思っています。意気込んでも、撮りたいものが思うように撮れないものですから。「こんな内容にする!」と決めてかかってもそうはならない。だからそこにある事実、さりげない事実を大切にしていくつもりです。番組にはディレクターの個性が出ますが、結果的にはそれが私らしいものになっていくと思っています。
私は時短委員会の委員になっていた時期があるのですが、少しでも効率よく仕事をこなして、早く帰ろうなんて言う制作プロダクションはまだまだ少ないと思いますよ。もちろん、なかなか難しい事も事実なのですが…(笑)でも人より長くいる事が偉いみたいなプロダクションってまだまだあると思うんです。私自身も、プライベートも充実させていきたいですし、(今は周囲から仕事人間だといわれてますが)やっぱり人としていろいろ経験していないと本当に面白い番組は作れないと思っています。プライベートも充実させつつ、仕事も実現できるよう頑張っています。
番組プロデューサー・チーフディレクター
2007年入社
TBSテレビ『世界遺産』MBS『情熱大陸』を演出 WOWOW『ザ・プライムショー』で最年少プロデューサーに抜擢
現在、TBSテレ『おびゴハン!』プロデューサー Amazonプライム・ビデオ『東京幸腹夜会』プロデューサー/演出担当
前職の制作会社に7年ほど勤めていました。正直な転職理由は、給与。やっぱり、やりがいだけでは生きていけないんです。TBSビジョンに転職した最初の年収は200万ほどアップし、2年目には前職の2倍近くになりました。後から聞いたのですが、基本的に中途採用は年に1回しかしないそうです。それを見逃さなかったのは、ラッキーでした。
前職ではバラエティしか経験していなかったのですが、ドキュメンタリーをやりたいと言ったら『世界遺産』と『情熱大陸』をやらせてもらえました。「そろそろプロデューサーになりたい」と上司に言い始めたら、最初は「はぁ!」と叱られていましたが、3年目になった頃に「やってみるか?」という一言。一番若いプロデューサーの誕生です。こんな私が言うのだから間違いありません。ここには、チャンスがごろごろ転がっています。大きな組織なのでその分番組も多いのです。当社に来たら、言っちゃったモン勝ちというか、とにかくどんどん手を挙げたほうがいいと思います。
労働環境がしっかり整備されていて、派閥とか新卒とか中途とか全然関係ない。ディレクターとして実力を伸ばしたい人も、プロデューサーを目指して実力を試したい人も、きっとこの環境に満足できるはずです。
番組プロデューサー・チーフディレクター
2006年入社
TBSテレビ『世界遺産』 ABC『大改造!劇的ビフォーアフター』等演出
『夢の扉+』チーフディレクターを経て、現在、BS-TBS『月刊 寺島文庫~知の館から考える』BS-TBS『日本遺産』プロデューサー
TBSビジョンに入社して11年になります。それまでは小さな制作会社を転々とし、フリーランスでもやっていましたが、2006年に経験者採用で入社しました。以前との一番の大きな違いは、やはり規模感。今まで経験できなかったような、お金と人員を投入した番組制作に携われています。海外ロケも初めてだったのですが、もう数十カ国は訪れたはずです。特に『世界遺産』のロケでは、カメルーン南東部で暮らすピグミー系のバカ族と1週間寝食を共にしました。自然と共にある彼らの生活や森の精霊に対する信仰心に触れることができたのは、自分にとって一生の財産となっています。
テレビは、今もなおバラエティ全盛。教養があり、かつ楽しめる良質な大人の番組。そんな分野を、この環境のもとで、もっと確立していきたいと思っています。
私が手がけていたドキュメンタリー番組『夢の扉+』宛に、小包が届きました。小学1年の女の子から。
マグネシウム発電の研究を行なっている東北大学の教授を番組で取り上げたことがあります。次世代のために安全で無限の電力を生み出すエネルギー循環社会を実現したいという想いと行動、そして成果を見て、その女の子は感動し、どうしてもその教授を褒めてあげたいと自ら金メダルを作り、手紙を書いたのだと、お母さんの補足説明が添えられていました。幼い子の心を動かすことができた。見ている人たちの生き方や考え方に影響を与えられる仕事なのだと、私自身も感動した出来事です。手紙と金メダルは、教授宛に郵送しました。その教授と研究内容と成果はもちろん凄いのですが、一番凄いのは、それを見て心動かされる小学1年生かもしれませんね(笑)。